羽生結弦公式練習で中国の閻涵（エン・カン）選手と激突し流血！
それでも「演技したい!」と棄権せず、ソチ5輪王者は堂々2位の演技！
フィギュアスケートＧＰ第３戦「中国杯」男子フリー（2014年11月8日上海）
前日の男子ショートプログラム（SP）で２位だった男子の羽生結弦（19）は、２位となり、合計237・55点で２位となった。
直前の公式練習で中国の選手と激しく衝突し、流血するアクシデントに見舞われながらも４分半を演じきり、場内からは大きな拍手。
逆転優勝こそならなかったが、アクシデントを乗り越えての演技を終え、キスアンドクライでは涙をこらえることができなかった。
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▼羽生を襲うアクシデント
今回の羽生選手は、腰痛に鎮痛剤を打ちながらの強行出場と、ただでさえ万全ではなかった。
その上、直前の６分間練習で、アクシデントが発生し、閻涵（エン・カン＝中国）と正面から激突してしまい、顔面からリンクに打ち付けられ、仰向けになるとしばらく動くことができなかった。
額とあごからは流血しており、しばらくはうつろな表情でリンクの外で治療を受けていた。
▼王者はあきらめない
誰もが棄権するに違いないとそう思った中で、羽生本人はただ一人、出場できる可能性を探り続けたに違いない。
そして１９歳の五輪王者はリンクに再度現れた！
額にテーピング、あごに絆創膏が張られる痛々しい姿で、フリーの演技に入った。
負傷した頭に包帯を巻いた姿で懸命に滑り続け、冒頭の４回転で尻もち、続く４回転も失敗に終わったが果敢に攻めた。
着氷が乱れても、転倒してもそれでもジャンプをあきらめない。
４分半「オペラ座の怪人」を演じ切った。
羽生への拍手と歓声は、五輪の金メダルの瞬間よりも大きかった！
優勝を狙うソチの金メダリスト羽生には不本意な内容となったが、その不屈の滑りには演技が終わっても拍手は鳴りやまなかった。
▼競技の結果
順位 選手名 国名 得点
1位 マキシム・コフトン rusロシア 243.34
2位 羽生結弦 jpn日本 237.55
3位 リチャード・ドーンブッシュ usa米国 226.73
4位 ナム・グエン canカナダ 221.85
5位 ミーシャ・ジー uzbウズベキスタン 219.28
6位 閻涵 chn中国 206.65
7位 アレクセイ・ビチェンコ isrイスラエル 204.15
8位 田中刑事 jpn日本 189.26
9位 キム・ジンソ kor韓国 183.46
10位 関宇航 chn中国 177.66
11位 王一 chn中国 160.92
▼キス・アンド・クライ (Kiss and cry, Kiss & Cry)とは？
フィギュアスケートのリンク脇に設置された小さいスペースで、競技終了後の選手とコーチが結果発表を待つ場所のこと。
涙をこらきれなかったのは羽生選手本人だけでなく、会場にいた多くの観客と中継で羽生の演技を観ていた視聴者にも熱いものが込み上げていたに違いありません。
羽生ガンバレ！
おじさんも応援する！
力を貰った！ありがとう！
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